Japanese
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実践報告
MTDLPを用いた精神科事例学習に対する作業療法学生の理解度の変化
Changes in comprehensions of occupational therapy students learning from case study of mental disorder used MTDLP
真下 いずみ
1
Izumi Mashimo
1
1藍野大学
キーワード:
生活行為向上マネジメント
,
作業療法
,
専門教育
Keyword:
生活行為向上マネジメント
,
作業療法
,
専門教育
pp.1217-1221
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001204004
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Abstract:4年制大学作業療法学科3年学生41人に「統合失調症患者に対する生活行為向上マネジメント(MTDLP)を用いた訪問作業療法の事例学習」を行った.講義前後のアンケートから作業療法プロセスごとの理解度を明らかにした.講義前後でMTDLPの理解度は有意に向上し(p<0.01),効果量も大きかった(r≧0.5).中でも聞き取り,精神機能,背景因子の理解度の変化量が大きかった.一方,ICFモデルと社会資源利用の理解度の変化量が小さく,また生活行為向上プラン立案が理解できていない学生の割合が高かった.以上からMTDLP教育に先立ち,社会資源や多職種の役割に関する知識習得を目的とした講義を行う必要性が示唆された.精神障害者の地域生活に関与できる精神科作業療法士を育成するために,社会資源に関する教育とMTDLPを用いた事例学習を組み合わせて実施することが有益である可能性がある.
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