特集 地域移行・地域定着に貢献できる司法作業療法の未来
コラム:全国初! 法務省矯正管区に作業療法士が配置
都筑 伸太
1
1法務省東京矯正管区
pp.1145-1146
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203985
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学生時代と最初のキャリア
皆さん,こんにちは.このたび,2024年4月より法務省東京矯正管区に配属されました都筑伸太と申します.今回は,自己紹介を兼ねて作業療法士として歩んできた道のりについてお話しさせていただきます.
私は東京都出身で,大学では金属工芸を専攻していました.鍛金技法を用いて金属を叩き,形を創り出す作業に没頭していました.鍛金では何本もの金槌を使い分けます.それらの金槌1本いっぽんすら自らの手でつくり,何万回も同じ力と角度で打ち続ける中で,少しずつ自分の想像する形を実現していく.こうした根気と手作業への愛着が,現在の職業選択に影響を与えたのかもしれません.卒業後,約2年間,オーストラリアのタスマニア州に留学しました.大自然に囲まれた環境で,異文化交流を楽しみ,多様な価値観に触れることで,今でも私の強みとなっている適応力と多様性への理解を培いました.
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