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はじめに
「作業療法士として雇ってください! でも近いうちに起業します!」なんて,“この被面接者,何を言っているんだろう?”と思われますよね.
私も起業した今だから言えますが,こんな被面接者が来たらビックリします.むしろ,“採用は見送ろうかな?”と考えてしまうかもしれません.
こんなとんでもないことを言い出した被面接者は誰か.そう私です.
「誰もが生涯学び,生涯働き続けられる社会」を目指して作業療法士として勤めながら,2023年(令和5年)5月に株式会社O-lys(オーリス)を設立し,障がいのある方々へのスキル教育・雇用分野で,安定した収益化に向けて奮闘中の脇 葵依と申します.
ちなみに,そんな私を採用してくださった株式会社ユースリー宮田貴史社長が,私が独立を果たした今もなお背中を押し続けてくれているのは,きっと本音をぶつけたからこそだと思います.採用面接だというのに,私は夢中になって自分の夢を語りました.自分は何を思い,何をしたいのか.今,そしてその先の未来は何を考えているのか.「ワタシ」を言葉で表現し,人に伝えられていることが,「人を巻き込むチカラがある人」と言っていただけるワタシをつくっているのだと思っています.
起業をするにしても,複業を考えるにしても,「ワタシは何を大切に生きていきたいか」を繰り返し自問する時間はとても大切です.ワタシは今,「ビジネスよりも家族,仲間が前提にあって,でもビジネスをするなら社会性が高くて,価値が高いこと,自分の学びがあること,そして,確実に利益が出せること,最後に自分の時間ももてることが大事」だと思ってキャリアを重ねています.
ワタシは常に変わっていきます.周りの環境や健康状態,経済状況に左右されながら更新していく「ワタシ」を言語化して,誰かにそれを伝えること.キャリアデザインはそこから始まるといっても過言ではありません.
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