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特集 内部障害のある人の生活支援と作業療法の実践
がん患者・経験者(サバイバー)支援における作業療法士の役割と実践
The roles and practice of occupational therapists for cancer patients and survivors
田尻 寿子
1
Hisako Tajiri
1
1静岡県立静岡がんセンター
pp.1146-1152
発行日 2023年9月15日
Published Date 2023/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203539
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Key Questions
Q1:がん医療・サバイバーシップにおける作業療法士の役割とは何か?
Q2:がん医療・サバイバーシップにおいて押さえるべき重要な視点(病態・病期・リスク管理・安静度等)は何か?
Q3:がんとがん治療がADL・IADLに影響を与える症状や有害反応(副作用)とその対処法とは何か?
はじめに
「がん」に対して,どのようなイメージをもたれるであろうか? 「死」を連想されることが少なくないが,がんと共生しながら社会で活躍される方や,がんの治療をしながら仕事をされる方もおられ,実態は多様で,一言では表現しにくい.「がん」とひとくくりにしてしまうと,障害像がみえにくく,支援の仕方がわからない.そのために対象者がせっかく行いたいと思えた生活行為に対しても,消極的な支援となってしまうこともある.
まずわれわれは,がんという疾病の特徴を把握し,ミクロとマクロの視点をもちつつ,行いたい作業活動を実現化していく支援ができるとよい.
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