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特集 MTDLPを活用した作業療法
訪問リハビリテーションにおけるMTDLPの活用方法と有効性
How to use and effectiveness of MTDLP in home-visit rehabilitation services
伊藤 竜司
1
,
中島 ともみ
2
Ryuji Ito
1
,
Tomomi Nakajima
2
1株式会社RASHIKS リハスワークせと(就労継続支援B型事業所)
2藤田医科大学
pp.39-43
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203247
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Key Questions
Q1:MTDLPがなぜ,訪問リハの効果を高めるのか?
Q2:MTDLPに必要な作業療法の臨床思考過程は何か?
Q3:MTDLPの効果を確かめるアウトカム評価とは?
訪問リハにおける生活行為向上マネジメント有効性について
訪問リハは,2015年度(平成27年度)の介護報酬改定以降,活動・参加に焦点を当てた目標とアプローチを実施することや,利用者の支援にかかわる職種との協働を含む連携を充実させること,利用者の積極的な活動・参加を促し自立促進を図ることとされている1).日本作業療法士協会は,訪問リハにおける作業療法の役割として,その人の暮らしを継続するために生活の場において最も適した作業を提供し,心身機能の維持および改善だけでなく,地域活動や社会参加の機会の促進し,QOL向上に貢献するものと述べている2).つまり,対象者のニーズに合わせた生活行為に焦点を当て,多職種との連携を行いながらマネジメントの視点で支援を行うツールとして開発された生活行為向上マネジメント(Management Tool for Daily Life Performance:MTDLP)3)は,まさに訪問リハにおいて有効な手段の一つになると考えられる.
その根拠として筆者らは,訪問リハにおけるMTDLPの介入効果として,転倒恐怖感の軽減や自己効力感の向上により,ADLに限らず家事や余暇等を含めた生活活動が改善することを報告した4).
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