連載 今さら聞けないビジネスフレームワーク・10
ゼロベース思考
石井 富美
1
1多摩大学医療・介護・ソリューション研究所
pp.920-921
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201108
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問題の本質に迫る特性要因図
QC(Quality Control)7つ道具の1つに特性要因図(フィッシュボーン図)があります。これは,結果に対する原因を探る手法として有効です。もともとは製造業で起こった問題の原因を特定し,有効な対策を講じるための手法として用いられてきたものですが,潜在的な問題を見つけるための手法としても活用できることから医療安全の分野でも活用されるようになってきました。
特性要因図作成の基本構造には背骨,大骨,小骨,孫骨があり,思考としては「なぜ」を5回繰り返して要因を細かく書きだすという作業になります(図)。この要因抽出を行う際に必要になるのが「ゼロベース思考」なのです。
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