特集 健康日本21の中間評価 事例から学ぶ策定・評価の勘どころ
健康日本21地方計画の進捗状況と中間評価,今後の活用について
尾﨑 米厚
1
1鳥取大学医学部環境予防医学分野
pp.464-468
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100717
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2000年に21世紀の国民健康づくり運動「健康日本21」がスタートし,2005年は中間評価の年となり,厚生労働省は国レベルでの中間評価にすでに着手している。しかし,「健康づくり運動“健康日本21”,目標値に遠く及ばず―厚労省が進捗状況を発表(2004年10月19日付日経新聞)」といった報道がなされたように,現状(2004年度末)で得られる情報を見る限り,成果は芳しくないようである。
とくに,適正体重を維持している人の減少,野菜摂取量やカルシウムに富む食品の摂取量の減少,30歳代男性の朝食欠食率の増加,日常生活における歩数の減少,糖尿病有病者の増加,高脂血症有病者割合の増加など,ベースライン値よりもむしろ悪化した評価指標も多く,2010年の最終評価に向けて,先行きは厳しい。
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