増刊号 脳卒中の作業療法 最前線
第2章 支援技術Ⅰ 急性期から回復期の基礎
4 —基本動作の支援①起居動作—起居動作の基本的な考え方
井上 健
1
Takeshi Inoue
1
1公立置賜総合病院
pp.797-801
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202609
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はじめに
起居動作という言葉があるが,どこからどこまでが起居動作なのだろうか.文献や辞典で調べてみても統一的な見解はなく,さまざまな解釈が存在する.一般的には「背臥位から起き上がり,立つまでの一連の動作」とされているようである.その内容は,日常生活において,最も基本的なADL活動であるといっても過言ではない.本稿でも,そのように理解して,論を進める.
ベッドや椅子の生活が日本でも定着している.床に布団や座布団を敷く日本独自の文化に対しての検討も必要とは思うが,本稿では臨床場面で多くかかわるベッドや椅子での生活パターンについて検討していく.
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