特集 医師のウェルビーイング
【総論】
❶医師のウェルビーイングの重要性—医療の質向上・患者安全の観点から
荒神 裕之
1
1山梨大学大学院総合研究部医学域 医療安全学講座
キーワード:
ウェルビーイング
,
働き方改革
,
ヒューマンファクターズ
,
heath worker safety
Keyword:
ウェルビーイング
,
働き方改革
,
ヒューマンファクターズ
,
heath worker safety
pp.630-635
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204822
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ウェルビーイングことはじめ
ウェルビーイングは、世界保健機関(World Health Organization:WHO)のヘルスプロモーション用語集の中で、「個人や社会が経験するポジティヴな状態」と定義されており、「日常生活のリソースであり、社会的、経済的、環境的要因に影響される」と示されている1)。
2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標(sastainable development goals:SDGs)に関するアジェンダの中で3)、「身体的、精神的、社会的ウェルビーイングが保証される世界」というビジョンが掲げられ、加えて、17の持続可能な開発目標のうち、「3.すべての人に健康と福祉を」と「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」の2つの項目の中でウェルビーイングが用いられたことから、近時、社会的関心が高まっている。
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