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特集 脳腫瘍と作業療法
小児脳腫瘍の作業療法
Occupational therapy for pediatrics with brain tumor
田畑 阿美
1
Ami Tabata
1
1京都大学大学院
pp.242-246
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202434
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Key Questions
Q1:小児脳腫瘍の特徴とは?
Q2:小児脳腫瘍の作業療法評価で必要なことは?
Q3:脳腫瘍の子どもと家族の支援で作業療法士に求められることは?
はじめに
本邦における小児脳腫瘍の発生数は年間300人程度1)で,脳腫瘍全体の7.4%と稀少がんに位置づけられる(脳腫瘍全国集計調査報告).その一方で,小児がんの中では小児血液腫瘍に次いで多く発症し,小児がん全体では約16%を占める2).診断,治療技術の進歩に伴い,小児がんの70%以上の患者が長期生存を望める時代となった現在3),生命予後だけではなく,生活の質(quality of life:QOL)を考慮した治療や支援が必要である.
本稿では,小児脳腫瘍の治療や晩期合併症等,小児脳腫瘍の医学的特徴を述べたうえで,評価,介入等,作業療法でのかかわりについて事例紹介を交えて述べる.
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