Japanese
English
研究
健常者における運転走行映像視聴時の脳活動に関する基礎的研究—機能的近赤外分光法による検討
A basic study of cerebral activation while viewing the driving image in healthy volunteers: An fNIRS study
川端 香
1
,
面湫 祐太朗
2
,
小林 康孝
3
Kaori Kawabata
1
,
Yutaro Omokute
2
,
Yasutaka Kobayashi
3
1福井医療大学
2福井総合クリニック
3福井総合病院
キーワード:
自動車運転
,
危険予知
,
機能的近赤外分光法
,
fNIRS
Keyword:
自動車運転
,
危険予知
,
機能的近赤外分光法
,
fNIRS
pp.509-514
発行日 2019年5月15日
Published Date 2019/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201705
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Abstract:自動車運転は操作能力よりも,認知や判断等,知的機能が重要とされ,安全に運転するには,特に危険予知能力が必要である.本研究では,危険予知の負荷の異なる自動車運転場面における脳活動の変化について,機能的近赤外分光法を用いて検討することを目的とした.普通自動車免許を取得している健常男性10名を対象とし,運転映像を視聴している間の脳活動を測定した.危険予知の負荷が異なる2つの運転映像を用意し,関心領域は両側前頭葉と両側頭頂葉とした.その結果,10名中6名が,危険予知を多く必要とする運転場面で,右DLPFCと両側頭頂葉に賦活を認めたが,4名が賦活を認めなかった.危険予知能力には,右DLPFCおよび両側頭頂葉の機能が関与している可能性が示唆されたものの,結果の妥当性については検討の余地が残った.自動車運転支援に資するため,今後もさらなる研究が必要である.
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