お知らせ
広島県循環型認知症医療・介護連携システム推進事業におけるOTを中心とする認知症食事動作リハビリテーション手技開発
岡村 仁
1
,
宮口 英樹
1
,
花岡 秀明
1
,
谷川 良博
2
,
石附 智奈美
1
,
山根 伸吾
1
,
石井 知行
3
1広島大学大学院
2広島都市学園大学
3メープルヒル病院
pp.468-470
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201286
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1.背景・目的
認知症者が在宅で生活するためには,認知症者が有する生活障害を改善することが必須です.認知症者の生活機能障害の中でも,食事動作の障害はADLに影響を及ぼす重大な機能障害であり,これらの機能障害の改善は認知症者のADL,さらにはQOLにとって重要です.しかし実際の臨床場面において,入院中の認知症者の食事にかかわっているのは看護師,あるいは介護職者であり,OTが食事場面において直接介入する機会はあまりありませんでした.その理由の一つとして,これまで国内外を通じて認知症者の生活機能障害に焦点を当てたリハビリテーション手技がなかったことが挙げられます.
広島県では,2014年度(平成26年度)より循環型認知症医療・介護連携システム推進事業に取り組み,その一環として,認知症病棟機能分化推進モデル事業を進めてきました.その中の一つである認知症治療・リハビリテーション病棟では,生活機能障害に対するリハビリテーション手技の開発が求められています.こうした背景を基に,本事業においては,認知症者の生活障害の改善を目指し,まず最も身近な生活機能である食事場面に着目し,食事に関する認知症者の行動背景や障害特性を踏まえた,OTを中心とする食事動作リハビリテーション手技を開発することとしました.
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