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特集 障害者の芸術文化活動
障害児者の芸術活動を通じた社会参加支援の両義性—大城組の小さな巨匠たちの作品展を通じて
Ambiguity of social participation support for people with disability through artistic activities
佐々木 千穂
1
Chiho Sasaki
1
1熊本保健科学大学
pp.414-419
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201272
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Key Questions
Q1:大城組の巨匠たちはどのような活動をしてきたか?
Q2:活動の広がりにはどのような人たちが関与してきたか?
Q3:障害児者の芸術活動は,社会にどのような影響を与えるか?
はじめに
「大城組の小さな巨匠たち」は,熊本市内に住む特別支援学級の大城由紀子教諭(以下,大城先生)がこれまでに担当してきた子どもたちとその家族を中心につくられたアートグループです.主に絵画や書,詩などの作品制作と作品展開催を通じて,2009年(平成21年)から活動を行っています.
私自身は,時に作品展の実行委員長,時に広報係という立場で,そして多くは一ファンとして少しばかり会のお手伝いをさせていただきました.作品制作の指導をする特別支援学級教諭の大城先生,手づくりの額装をして展示の準備をするご家族,展示会場を提供してくださる方,裏方に徹しポスターを作成してくださる方等々.作品をつくる子どもたちを中心にして,数え切れないほどの多くの方のご協力のもと,会の活動が継続されてきました.
今回はこの活動を紹介する機会をいただきました.子どもたち,と申しましてもすっかり大きくなってしまいましたので,この記事の中では「小さな」は除いて,「巨匠たち」と記載し,これまでの道のりとこれからについて,そしてこれまでの活動の意味を振り返りながらご紹介致します.
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