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書評 —作業療法ジャーナル第51巻第8号(2017年7月増刊号)—「上肢・手の機能と作業療法—子どもから大人まで」
酒井 浩
1
1藍野大学
pp.1224
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201116
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本誌は①今後,作業療法の対象が子どもから大人まで拡大していくこと,②OTがICF評価と生活行為向上マネジメントを基本方針に,医療専門職として専門性を発揮し,地域の福祉・教育・労働分野と連携できること,を目指して企画された.
内容は4章構成となり,第1章には,関連する知識や背景になる理論の説明および最近の動向が記載され,第2章は各種の介入理論が事例を交えて説明されている.さらに,第3章には具体的介入ポイントが脳血管障害,パーキンソン病,関節リウマチ,五十肩,ALS,切断,頸損から,認知症,脳性麻痺,筋ジストロフィー,自閉症,上肢欠損,失調症,知的障害まで,多岐にわたって紹介され,第4章では将来展望を加えて締めくくられている.全体として,非常に興味深く,セラピストとしての好奇心を満たしてくれている.
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