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特集 児童発達支援からの挑戦—子どもたちの未来に向けて
児童発達支援に向けた起業家からの挑戦—OTにできること,OTだからできること
Entrepreneur's challenges toward child development support—What OTs can do and what only OTs can hundle
森川 敦子
1,2
Atsuko Morikawa
1,2
1株式会社奏音
2株式会社奏音 まつやま
pp.456-461
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200923
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Key Questions
Q1:発達支援分野でOTが起業する意義は?
Q2:OTが必要とされているところは?
Q3:OTが発達分野でできることは?
はじめに
「OTによる質の高い専門的な療育を,療育を必要としている一人でも多くの子どもたちに提供する場をつくりたい」
この目的のために,筆者は2010年(平成22年)12月,養成校の教員をしながら「株式会社 奏音(かのん)」を設立し,児童デイサービス〔2011年(平成23年)当時.現在,放課後等デイサービス・児童発達支援事業〕の開業に参画した.当時,介護保険事業で起業しているOTは多かったが,児童福祉法制度下での起業者はほとんどいなかった.内容も児童デイサービスにありがちな「預かり」ではなく,「療育」に特化したかたちであった.そして2年前には起業時の想いを貫き,地域で本領域の支援にどっぷり漬かるため,14年勤務した養成校の教員を辞め,代表取締役に就任した.
起業して6年,弊社の歩みは,当事者である子どもたちと保護者のニーズに応えながら仕組みをつくってきた歩みでもあると自負している.そしてその歩みの中で,発達分野ではライフステージにおける連続したOTの支援や,学校や地域での場を超えた,あるいは場をつなぐ支援こそが重要であると考えるに至った.本稿では,地域におけるOTだからできる弊社での取り組み,新しいモデルへの挑戦について紹介したい.
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