増刊号 認知症と作業療法
第2章 時期(重症度)別にみる認知症の作業療法の実際
16 作業療法士が行う若年性認知症に対する相談支援
駒井 由起子
1,2
Yukiko Komai
1,2
1NPO法人いきいき福祉ネットワークセンター
2東京都若年性認知症総合支援センター
pp.731-736
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200284
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はじめに
若年性認知症については,いくつかの実態調査等1,2)から若年特有の課題を抱えていることが指摘されており,経済的問題だけでなく支える家族の疲弊が大きく抑うつであること,社会的に支える仕組みが不十分であること等,障害が多岐にわたる.筆者3)は若年性認知症に対する作業療法は,本人に対する支援にとどまらず,家族や地域社会等,環境因子に対する支援を含む包括的作業療法が必要であることを述べてきた.ここでは,OTが行っている若年性認知症の相談に対する包括的支援を紹介し,作業療法における相談支援方法について考察する.
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