Japanese
English
研究
作業療法士の観察から得られた言語データと評価の道筋
Language descriptions and the reasoning of assessment based on observation by occupational therapists
山田 純栄
1
,
長滝 祥司
2
,
水野 準也
3
Sumie Yamada
1
,
Shoji Nagataki
2
,
Junya Mizuno
3
1京都大学大学院
2中京大学国際教養学部
3独立行政法人 国立病院機構 東名古屋病院附属リハビリテーション学院
キーワード:
観察
,
身体動作
,
評価
Keyword:
観察
,
身体動作
,
評価
pp.261-269
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200169
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Abstract:作業療法においては,多くの場合,観察から得られた言語によるデータが評価に用いられる.しかし,言語データを基にする観察を対象とした研究は少ない.過去に行った研究にて,OTと一般成人に,怒り感情表出が高い心的傾向性をもつ作業者が作業活動をしている映像を観せ,その作業者の心的傾向性を予測してもらった.OTは一般成人に比して,作業者たちの心的傾向性をより的確にとらえていた.しかし,その際は,根拠となるデータの同定には至らなかった.よって,本研究では,OTに,心的傾向性の判断の根拠となる身体動作や表情とそこから読み取れる心の状態や評価の道筋を詳しく述べてもらい分析を行った.その結果,30名のOTたちの観察技能には共通する指摘が述べられており,一定の再現性があることが示唆された.観察を通して得られた言語データを基にした観察技能と評価の道筋について検討した.
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