増刊号 脳卒中の作業療法―支援技術から他職種連携・制度の利用まで
第3章 支援技術Ⅱ 急性期から回復期の個別性を重視した介入(事例報告)
1 高次脳機能障害がある方への作業療法 ①半側空間無視
鈴木 めぐみ
1
,
丹羽 志暢
2
Megumi Suzuki
1
,
Shinobu Niwa
2
1藤田保健衛生大学
2藤田保健衛生大学七栗サナトリウム
pp.652-658
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100555
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はじめに
車いすやベッド上で,頸部を右に回旋したまま,左上下肢を無造作に側方に投げ出している患者の姿を臨床場面でしばしば見かける.そのとき,OTは「半側空間無視!?」とまず疑う.特徴的症候であり,すでに多くの報告がされているのは周知の通りである.
今回は半側空間無視に対する一般的評価および介入方法について簡略に紹介するとともに,「再び環境の中で動くための包括的アプローチ」という視点で,われわれが行っている試みを紹介したい.
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