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書評 ―杉原素子,古川 宏(編集主幹)―作業療法士プロフェッショナル・ガイド―作業療法士とは何か
岩﨑 テル子
1
1新潟医療福祉大学
pp.1282
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100306
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928頁の大著である.執筆者は95人に及ぶ.同じく同社の『図解 作業療法技術ガイド』も多数の執筆陣で作業療法評価治療の全体を網羅し,実習生に“これだけは実習地へ持っていく”と言わせたものである.このガイドの執筆者も全国的で,編集主幹の杉原素子・古川 宏両先生が長年の教育経験と,日本作業療法士協会長としてまた理事・監事として培った人脈で最適の人選をし,最適のテーマを選択したと感じた.評者の教え子も幾人か執筆させていただいている.彼らもOTになって25年,ベテランの域に達したと判断されたのであろう.ありがたいことである.執筆者に友人知人先輩後輩を探して,“こんなに広く深く考えていたのか”と驚く読者の顔が見えるようである.
OTになって何がよかったのか? 「嫌いな勉強を長年続けてこられたのはOTを続けてきたからであり,OTを続けるには一生勉強だと思っている」とリハ学院時代の恩師丹野きみ子先生(pp274~279)は述べている.誠に同感である.
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