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編集主幹ノート
吉田 幸雄
pp.102
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202652
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6月ストックホルムで開かれた第14回国際病院会議で,わが国は,フィリッピンに代わって国際病院連盟の理事国となり,日本病院協会長橋本寛敏先生が理事に就任された。いよいよわが国の病院人も,国際的活動に責任を担うようになった。
戦後永い間,近代病院の管理運営について,米国などの先進国から知識技術の導入に努めてきたが,これからは,後開発国のために,少しでもお役に立つようにしなければならぬだろう。2年後にシカゴで開かれる第15回国際病院会議には,単に傍聴するだけではすまなくなると思わねばならない。明年には豪州,ニュージーランドが音頭をとって,西太平洋地域の会議がもたれる話もあるようだが,わが国の東南アジアにおける政治的地位とも関連して,改めて,わが国の国際活動について,国内の論議がかわされねばならない時代にはいってきた。
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