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特集Ⅰ 作業療法と脳科学Part 2―①身体障害領域
―求心性神経系②―体性感覚
Afferent nervous system. 2:Somatic sense
岩村 吉晃
1,2
Yoshiaki Iwamura
1,2
1東邦大学
2上野学園大学音楽学部
pp.507-513
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100138
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Key Questions
Q1:体性感覚とは?
Q2:体性感覚野の構造とは?
Q3:体性感覚野と視覚刺激の関係は?
はじめに
触覚には,身体表面に触られたときに生じる受身の触覚,主として手指による物体の識別,認知に関わる能動的触覚がある.触覚,痛覚,温度覚,深部感覚等を総称して体性感覚という.体性感覚は,運動の制御に必要なフィードバック情報を脊髄,脳幹,小脳,大脳皮質の各レベルで運動系に提供する重要な感覚でもある.本稿では体性感覚の第一次中枢である中心後回における,主として触覚の情報処理について,長年にわたり筆者がサルで行った実験結果をふまえて最近のヒトでの知見を解説する.
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