Japanese
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特集 実践! 生活行為向上マネジメント
認知症の早期支援における実践
Practice in the early support for patients with dementia
岩本 昌子
1
,
村井 千賀
2
,
岡野 裕
1
,
樫林 哲雄
1
,
柿木 達也
1
1兵庫県立リハビリテーション西播磨病院認知症疾患医療センター
2石川県立高松病院
pp.404-409
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100110
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Key Questions
Q1:診断早期の認知症の人に求められる生活向為向上マネジメントとは?
Q2:訪問による支援とは?
Q3:連携とは?
はじめに
兵庫県立リハビリテーション西播磨病院は,病床数100のリハ専門病院である.2009年(平成21年)に,認知症疾患医療センター(以下,当センター)を設置,月別外来件数は約400件,鑑別診断は約30件に上る.2011年(平成23年)からは,リハ専門病院の特色を生かし,外来リハビリテーション部門を開設し,外来リハや精神科訪問看護を実施している.
当センターは,早期支援に対する取り組みとして,平成24年度老人保健健康増進等事業「生活行為向上の支援における介護支援専門員と作業療法士との連携効果の検証事業」認知症モデルに参加している.この事業の目的は,①早期の認知症者に対する生活行為の障害の実態把握と,②OTによる生活行為向上マネジメントと介護支援専門員への連携効果の検証である.具体的には診断早期の認知症患者を対象とした生活行為向上マネジメント,自宅訪問,担当者会議への参加や申し送り表を利用した介護支援専門員への連携を実施した.当センターでは,今回のモデル事業実施にあたり,一部初診患者について,医師診察の予診をOTが担当し,診断と同時に生活障害を評価・連携することで早期支援へつなげる仕組みづくりに取り組んだ.外来診察から作業療法実施までの流れを図に示す.
今回,診断早期の認知症患者に対する生活行為向上マネジメントを用いた早期支援について,経験事例を通して報告する.
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