Japanese
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特集 痛みと作業療法
脳卒中後遺症者の肩の痛みに対する作業療法
Shoulder pain of hemiplegia
鈴木 三央
1
,
加藤 真奈
1
,
立松 さゆり
1
1社会医療法人大道会ボバース記念病院
pp.30-36
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100007
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Key Questions
Q1:肩の痛みに有効な作業療法とは?
Q2:肩甲上腕リズムの改善の方法とは?
Q3:姿勢・運動コントロールの腹内側系,背外側系とは?
はじめに
脳卒中後遺症者における作業療法で,患者から時々出てくる訴えに肩の痛みがある.肩の痛みの臨床症状は,動かしたり介助して動かされたりするときの運動時痛,夜間就寝中や長時間の車いす座位でいるときに起こりやすい安静時痛,燃えるようなつらくてたまらない疼痛が起こる中枢性疼痛(視床痛)がある.発生率は9~40%と報告されているが1),これだけ幅があるのは,無理な介入や介助の方法によっては,痛みを強めている可能性があることも考えられる.
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