連載 内視鏡外科手術室訪問・1
内視鏡専用手術室新設について
徳村 弘実
1
1労働者健康福祉機構東北労災病院外科
pp.647-650
発行日 2008年10月15日
Published Date 2008/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426100276
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◆病院の背景◆ 当院は仙台駅から地下鉄で北に4駅,やや高台となる仙台市青葉区台原地区にある562床のほぼ普通の急性期病院である.“ほぼ”とは,整形外科が130床を占め,スタッフ数,手術,特に関節鏡手術が多いことによる.平成11年度から始まった増改築工事は平成20年3月に全館竣工となった.その中,平成18年11月に新手術室を含む新外来棟が完成した.新生病院のビジョンは急性期病院の御多分に洩れず,DPC,将来の包括医療を見据えての在院日数の短縮などを目標にした健全な経営基盤の確立にあった.その方策の1つに内視鏡手術の拡充を考えた.幹部・関係職員に,内視鏡手術の適応とそのニーズの増大,内視鏡手術の先端を担おうとする自負や当院を取り巻く環境を説明し,内視鏡専用手術室新設に対する共通理解を醸成していった.内視鏡手術は外科手術の4割,400例を占め,他科も活発に取り組んでいることから,その理解と協力は得られた(図1).
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