特集2 ERスタンダード 心不全—「っぽい」の核心をとらえて,しっかり対応する!
【Part 2】「心不全」としてやってみよう
4.心エコー:救急医の最低限+αを目指す!—あとちょっと背伸びして“扱える共通言語”を増やそう
八幡 えり佳
1
Erika YAWATA
1
1新潟大学医歯学総合病院 高次救命災害治療センター
pp.276-286
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200082
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心エコーは,超音波診断装置の高性能化,小型化により広く医療現場に普及している。もはや心臓専門医,心エコー専門技師のものではなく,非専門医でも手軽にベッドサイドでも施行可能な診断ツールになった。我々救急医の世界では,今やどこの施設でも「超音波診断装置は聴診器のように使いこなせ」と教わっていることだろう。
本稿では,心不全の初期診療において,心臓の非専門医である救急医(救急担当医)が具体的なアクションに反映させるための武器としての心エコーについて,お馴染みのPOCUSに加え,少しアドバンスな技術まで解説する。
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