特集2 ERスタンダード ショック—最速介入のための認知力と確かな対応力を身につける
【Part 2】対応力を磨く
【コラム2】4カテゴリーに囚われすぎると見逃す大事な病態—ビタミンB1欠乏症,甲状腺クリーゼ,細胞内代謝障害を中心に
武部 弘太郎
1
Kotaro TAKEBE
1
1京都府立医科大学 救急医療学教室
pp.164-171
発行日 2022年11月25日
Published Date 2022/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3105200025
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ショックの鑑別や対応を考えるうえで4カテゴリーを意識することの重要性は,これまでの論稿からご理解いただけたかと思う。一方で,4カテゴリーに囚われすぎることで検査や治療が遅れてしまい,転帰を悪化させてしまうような病態・疾患も存在する。
本稿では,4カテゴリーには分類しにくいがショック(細胞内における酸素・エネルギー代謝障害という広義のショックを含む)を呈する代表的な病態・疾患について紹介する。
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