別冊秋号 オピオイド
PART2 基礎編
28 オピオイドの情動における役割—δ受容体を介した情動調節の分子・神経回路
河南 絢子
1
,
山田 大輔
1
,
斎藤 顕宜
1
1東京理科大学薬学部 薬学科
pp.181-187
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200310
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
筆者らはこれまでにδオピオイド受容体(以下,δ受容体)をターゲットとした向精神薬の開発を目指してきた。最近では,米国において臨床応用可能なδ受容体作動薬が開発され,大うつ病,不安障害などを対象とした臨床試験が実施されるなど1),オピオイドの情動における役割が注目を集めている。
本稿では,δ受容体神経系を介した情動調節の分子・神経回路について,最新の知見を紹介する。
Copyright © 2022, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.