別冊秋号 オピオイド
PART2 基礎編
25 オピオイド身体依存のメカニズム
鈴木 勉
1
1湘南医療大学薬学部 薬理学研究室
pp.165-168
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200307
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オピオイド鎮痛薬は世界保健機関(WHO)方式がん疼痛治療法1)で推奨されて以来,広くがん性疼痛治療に用いられるようになっている。また,慢性疼痛へのオピオイド鎮痛薬の使用は依存性を引き起こしやすいことから,慎重に,そして投与期間も限定して用いられている2)。このようなオピオイド鎮痛薬は主にμオピオイド受容体に結合して鎮痛作用を示すが,一方で依存性も引き起こす。依存性には身体依存と精神依存があり,オピオイド鎮痛薬は双方を形成する。
本稿では,オピオイド鎮痛薬の依存性,特に身体依存のメカニズムとその予防について概説する。
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