別冊秋号 周術期管理
PART2 術前合併症アップデート
19 心疾患
中澤 圭介
1
1東京女子医科大学 麻酔科
pp.115-124
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3104200160
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本稿では,『非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドライン(2014年改訂版)』を中心に,米国心臓病学会(ACC)/米国心臓協会(AHA)ガイドラインや日本ならびに欧州における最近の知見を取り入れ,心疾患合併患者への手術と現疾患治療をどう考えるかについて説明する。
なお,本稿では,臨床データの信頼度を以下のようにクラス分けし,現時点における各々の診断技術や治療手段の有効性に対するエビデンスおよび一般的合意として表記した。
ClassⅠ:その手技や処置が有用であるとのエビデンスおよび一般的合意がある
ClassⅡ:その手技や処置の有用性について相反するエビデンスがあるが,
・ClassⅡa:有用であるとする意見が支配的である
・ClassⅡb:有用であるとする確証が少ない
ClassⅢ:その手技や処置が有用でないとのエビデンスおよび一般的合意がある
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