特集 STI/HIV
Part 2 HIV
12.AIDS総論:日和見感染症の初期評価—CD4数のモニタリングが重要なパラメータになる
吉川 寛
1
,
谷口 俊文
1
Hiroshi YOSHIKAWA
1
,
Toshibumi TANIGUCHI
1
1千葉大学医学部附属病院 感染症内科
pp.957-964
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103901220
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日和見感染症(OI*1)は免疫抑制のために頻繁に発症する感染症,または重篤に発症する感染症として定義される1)。抗レトロウイルス療法(ART*2)の出現と発展により,HIV患者の予後は劇的に改善した。日本における新規発症者は減少傾向ではあり*4,2021年における新規HIV感染者は742件,AIDS*4患者315件2)となっている。ここでいうAIDS患者とは,初回報告時にOIも伴いAIDSと診断されたもので(いわゆる「いきなりエイズ」),約3割を占める。よって今後もホスピタリストがOIに遭遇することは想定され,OIの初期評価ならびに予防法について理解しておく必要がある。
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