特集 不整脈1—上室性不整脈
2.心房細動治療①:洞調律維持 vs. 心拍数コントロール—議論の本質はどこにあるか?
山下 武志
1
Takeshi YAMASHITA
1
1財団法人 心臓血管研究所
pp.537-546
発行日 2022年2月24日
Published Date 2022/2/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900935
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心房細動を洞調律に回復させるべきか,そのまま受容すべきかは,医師にとって重要な課題である。しかし,この命題は半ば哲学的な側面を有しており,さまざまな背景をもつ患者を前にしたとき,そこに唯一無二の解は存在しないことは,どの医師もすでに認識している。抗凝固療法の進歩,カテーテルアブレーションの進歩を巻き込みながら,この課題に対してどのような科学的アプローチがなされてきたかという歴史を紐解いたうえで,その実践について述べる。
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