特集 内分泌疾患2
Part 2 どこまでを専門家がみて,どこから総合内科医がみるのか?
9.下垂体:③アクロメガリー(先端巨大症)
福田 いずみ
1
Izumi FUKUDA
1
1日本医科大学付属病院 糖尿病・内分泌代謝内科
pp.431-435
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900916
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key point
・アクロメガリーを疑うきっかけとしては,顔貌変化や手足の腫大などの外観上の特徴が重要であるが,頭痛や発汗過多,睡眠時無呼吸が診断のきっかけとなることもある。
・血中の成長ホルモン(GH)やインスリン様成長因子1(IGF-1)によるスクリーニングで高値を認めた症例は,内分泌専門医に紹介する。
・術後に寛解基準を満たした症例の管理を内分泌専門医から引き継いだ場合,術後1年以内は3〜6か月ごとに,それ以降は6〜12か月ごとにMRIやホルモン値(GH,IGF-1)の推移を観察する。放射線治療を施行した症例では数年後以降に下垂体機能が低下することもあるため,適宜,下垂体前葉機能の評価も行う。
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