特集 内分泌疾患2
Part 2 どこまでを専門家がみて,どこから総合内科医がみるのか?
9.下垂体:④Cushing病
大月 道夫
1
Michio OTSUKI
1
1東京女子医科大学 内分泌内科学分野
pp.437-440
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900917
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key point
・Cushing病を疑うきっかけとして,満月様顔貌や中心性肥満などの特徴的な身体症状が重要であり,高血圧や糖尿病,うつ病,骨粗鬆症の診療の際にもこのような身体症状の有無に注意する。
・副腎皮質刺激ホルモンおよびコルチゾールがともに高値〜正常を示し,尿中遊離コルチゾールが高値〔あるいは一晩少量デキサメタゾン(0.5mg)抑制試験で異常値〕の症例は,内分泌専門医に紹介する。
・術後寛解に至らず薬物療法が行われる症例は,パシレオチドやメチラポンなどの特殊な治療薬が使用されるため,治療経験のある内分泌専門医が管理することが望ましい。
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