特集 内分泌疾患2
総論 ホルモンの病態生理学
1.甲状腺ホルモンの病態生理学
小林 俊博
1
,
村尾 孝児
1
Toshihiro KOBAYASHI
1
,
Koji MURAO
1
1香川大学医学部 内分泌代謝・先端医療・臨床検査医学
pp.267-270
発行日 2021年12月22日
Published Date 2021/12/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900880
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key point
・甲状腺は,ホルモン作用を有するサイロキシン(T4)およびトリヨードサイロニン(T3)を生合成・分泌する。
・視床下部〔甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)〕,下垂体〔甲状腺刺激ホルモン(TSH)〕,甲状腺が相互に連携し,血中の甲状腺ホルモン濃度は一定に保たれている。
・甲状腺ホルモンは,糖代謝,アミノ酸代謝,脂質代謝に代表されるエネルギー代謝のほか,心臓や骨などのさまざまな組織への作用を有し,さらに胎生期〜小児期における心身の発育,発達においても重要な役割を果たしている。
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