特集 膠原病2
1.免疫総論—免疫システムの基本から自己免疫疾患・自己炎症性疾患の病態まで
野村 篤史
1
Atsushi NOMURA
1
1聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Center
pp.5-16
発行日 2021年7月29日
Published Date 2021/7/29
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900858
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免疫とは何だろう? 病原体から生体を守るために備わったと考えられる免疫システムは,病原体ごとに最適な免疫反応で対応しようとするが,病原体との戦いのためには,炎症を引き起こして自己の組織を破壊・再構築することも,時に必要となる。しかし,本来は収束しなければならないはずの炎症が,免疫システムが十分に制御されずに持続することで,必要のない組織の障害が生じることが,自己免疫疾患や自己炎症性疾患の問題点である。本稿では,免疫システムの概要を自己免疫疾患や自己炎症性疾患の病態をふまえ述べる。
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