特集 ホスピタリストに必要な手技
ライン確保
11.末梢静脈路確保—特別器用でない人が,より高率に,より安全なルート確保・管理をするための戦略
森 寛行
1
Hiroyuki MORI
1
1兵庫県立丹波医療センター 内科
pp.469-476
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900805
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末梢静脈路確保は,臨床現場で最も頻繁に行われる「侵襲的な」手技の1つである。その一方で,静脈路確保の失敗は日常的によくある有害事象である。成人対象の観察研究では,初回穿刺での末梢静脈路確保成功率は60〜90%程度と報告されており1,2),時には末梢静脈路が確保できないために,中心静脈路を確保せざるを得ない場合さえある3)。
基本的かつ頻繁に行われる手技について今一度考え,より高い確率でより安全に末梢静脈路を確保,使用する方法について解説する。
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