特集 腎疾患
【慢性腎臓病(CKD)】
【コラム】腎移植後維持免疫抑制療法に使用される薬物—急性期治療では特に相互作用に注意
河原﨑 宏雄
1
Hiroo KAWARAZAKI
1
1稲城市立病院 人工透析科
pp.242-250
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900414
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維持免疫抑制療法の目的は拒絶を起こさないことであるが,過剰な免疫抑制は感染症,悪性腫瘍の発症,または薬物自体による腎障害をまねくため,注意が必要である。急激な悪化,重症化に陥ってしまう感染症は日々の診療でも大変気を使うところであるが,これについては他稿で述べる。本稿では主に,免疫抑制剤と腎予後,生命予後関連因子である慢性拒絶をはじめとする慢性移植腎症chronic allograft nephropathy(CAN)や悪性腫瘍と,それらの対応について述べる。
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