今月の主題 腎移植
腎移植の実際
腎移植における免疫抑制療法の実際
岡本 雅彦
1
,
牛込 秀隆
2
,
昇 修治
2
,
吉村 了勇
1,2
Masahiko OKAMOTO
1
,
Hidetaka USHIGOME
2
,
Shuji NOBORI
2
,
Norio YOSHIMURA
1,2
1京都府立医科大学臓器応答探索医学講座
2京都府立医科大学大学院医学研究科移植・再生外科学
キーワード:
腎移植
,
免疫抑制剤
,
血中濃度
Keyword:
腎移植
,
免疫抑制剤
,
血中濃度
pp.773-777
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101645
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腎移植後の免疫抑制療法に使用される薬剤としてCNI,代謝拮抗剤,副腎皮質ステロイドなどがあり,これらを併用した多剤併用療法が行われている.また,導入期には近年開発されたリンパ球に対する抗体製剤が多くの症例で使用されている.新規免疫抑制剤の開発やTDMの進歩により拒絶反応が減少し,移植成績の向上とともにQOLの目覚ましい改善が得られており,従来不可能とされていた血液型不適合移植においても,適合例と比較して遜色ない成績を収めるようになってきている.
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