今月の主題 臨床医のためのわかりやすい免疫学
臓器移植へのイントロダクション
免疫抑制剤—作用と使用方法と評価
東條 毅
1
,
秋谷 久美子
1
1国立東京第二病院・内科,臨床研究部
pp.2100-2103
発行日 1992年11月10日
Published Date 1992/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901877
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ポイント
1)臓器移植で用いられる免疫抑制剤は,シクロスポリンが中心となる.同剤は活性化されたヘルパーT細胞の増殖を抑制する.
2)シクロスポリンは,副腎皮質ステロイド剤,アザオチプリン,ミゾリビン,モノクローナル抗体などと併用されることが多い.
3)臓器移植後の経過がよければ,免疫抑制剤を維持量まで減量して長期間継続投与する.
4)骨髄移植時の免疫抑制剤としては,シクロスポリンとメトトレキサート短期間投与の併用療法が広く用いられている.
5)開発中の新しい免疫抑制剤としてFK502,デオキシスパガリンなどがある.
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