特集 腎疾患
【急性腎障害(AKI)】
5.AKIの予防と治療戦略—最新のエビデンスに基づいた最適な治療選択
井澤 純一
1
Junichi IZAWA
1
1東京慈恵会医科大学 麻酔科 集中治療部
pp.57-66
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900393
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2012年は急性腎傷害acute kidney injury(AKI)のガイドラインがKDIGO*1から発表され,hydroxyethylstarch(HES)に関する重要な論文がNew England Journal of Medicine(NEJM)誌に2編1, 2)発表されるなど,AKI領域にとって重要な年であった。KDIGOガイドライン3)では,これまでのRIFLE*2分類4),AKIN*3分類5)を統合する形で,新しいAKIの定義・重症度分類が提唱されたが,このKDIGO分類に関しては他稿*4に譲る。
本稿では最近の知見にのっとったAKIの予防と治療戦略について,これからの方向性を示すであろう研究や,新しいトピックにも触れながら概説する。
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