急性腎障害(AKI)-概念の確認から、さらなる予後改善を目指して
《AKIの予防と治療》AKIに対する治療をどのように組み立て選択するか
鈴木 洋通
1
,
土屋 陽平
,
塚本 功
,
村杉 浩
,
高根 裕史
1埼玉医科大学 腎臓内科
キーワード:
急性腎障害
,
腎置換療法
,
腎虚血
Keyword:
Renal Replacement Therapy
,
Acute Kidney Injury
pp.403-408
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012335878
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●AKIはさまざまな原因で起こり、かつ対応もそれぞれ異なっている。AKIの取り組みの中ではどの時点でどのような血液浄化療法を行うかが一つの大きなポイントである。●外国からの成績ではAKIに対して持続緩徐式血液浄化療法(CRRT)でも間欠的血液浄化療法でも生命予後には有意差を認めないとしている。●筆者らの成績では非敗血症ではCRRTが効果的であり、かつ予後は比較的よいが、敗血症では発見時期が遅くなると予後が急速に悪化する。したがってAKIでは早期に発見し、なるべくCRRTを積極的に用いることを考慮する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012