特集 膠原病
【症状に対する診断的アプローチ】
5.神経・筋症状—下肢の筋力低下
竹島 雄介
1
,
萩野 昇
2
Yusuke TAKESHIMA
1
,
Noboru HAGINO
2
1東京大学医学部附属病院 アレルギーリウマチ内科
2帝京大学ちば総合医療センター 内科
pp.351-358
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900359
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■問診・診察のポイント
膠原病の診断のためには,何より先に膠原病である可能性を考慮することが必須である。疑わずして診断はできない。そして,診断に必要な所見を積極的に探し,類似症状を呈する疾患の除外診断を行い,臨床経過を注意深く観察し,ようやく膠原病らしいという確信を得る(図1)。
神経症状の診断は,「急性/亜急性/慢性」「局所性/びまん性」を把握することから始める。また,筋原性,筋神経接合部,末梢神経,神経根,脊髄,中枢神経に至るまで,どの箇所に異常が生じても脱力が生じ得るために,どこに異常があるのかを推測しながら診断を進めていく必要性がある(表1)。
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