特集 膠原病
【症状に対する診断的アプローチ】
【コラム】爪—抗核抗体より爪はものを言う!
岩波 慶一
1
Keiichi IWANAMI
1
1練馬光が丘病院 膠原病・リウマチ内科
pp.330-334
発行日 2014年6月1日
Published Date 2014/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900357
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ある病院のチャートラウンド,研修医Aが上級医Bにプレゼンテーションをする。
「先生,間質性肺炎で入院している◯◯さんですが,『膠原病』の可能性も考えられると思い,抗核抗体をオーダーしておきました」
上級医Bは心のなかで,「『膠原病』って具体的にどの疾患なのだろう。抗核抗体だけで何がわかるのだろう」と思いながらも,教育の機会である。努めて両口角を上げながら,優しく返答する。
「一緒に爪を見てみようか」
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