特集 循環器疾患1
【コラム】抗血小板薬(P2Y12受容体拮抗薬)—特徴とエビデンス,使用方法
上月 周
1
Amane KOZUKI
1
1大阪府済生会中津病院 循環器内科
pp.700-704
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900227
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急性心筋梗塞(AMI),狭心症のカテーテル治療において,一定期間の抗血小板薬2剤による抗血小板治療が必要となる(表1)。日本では従来,低用量アスピリン(バイアスピリン®,バファリン®)+クロピドグレル(プラビックス®)*1が使用されてきた。欧米では,新規P2Y12受容体拮抗薬として,プラスグレル(エフィエント®)およびticagrelor(Brilinta®)が使用されている。日本でも,2014年5月にプラスグレルが使用可能となり,ticagrelorも第Ⅲ相試験が終了し,厚生労働省の認可待ちの状態である。
本稿では,新規P2Y12受容体拮抗薬の特徴,これまでに発表されているエビデンス,使用方法について述べる。
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