FOCUS
虚血性心疾患における抗血小板療法とP2Y12受容体拮抗薬の特徴
石川 秀一
1
,
上妻 謙
1
1帝京大学医学部附属病院循環器内科
pp.102-105
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206335
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はじめに
現在,わが国では急性冠症候群急性期,冠動脈ステント留置後におけるステント血栓症や心筋梗塞の二次予防,安定狭心症における待機的冠動脈インターベンションにおいて,COX-1(cyclooxygenase-1)阻害薬であるアスピリンとP2Y12受容体拮抗薬であるクロピドグレル,またはプラスグレルによる2剤併用抗血小板療法(dual antiplatelet therapy:DAPT)が標準的治療とされている.冠動脈ステント留置12カ月以降の抗血小板療法に関しては,患者背景によりDAPT,あるいはアスピリン単剤の選択が必要となるが,最近はP2Y12受容体拮抗薬を単剤で投与することも盛んに検討されている.
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