特集 血液疾患
8.造血因子:EPO製剤,G-CSF製剤,TPO受容体作動薬—病態把握が正確であれば,その有効性は確実である
橋野 聡
1
Satoshi HASHINO
1
1北海道大学 保健センター
pp.953-962
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900197
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遺伝子工学の進歩により,造血因子製剤が実臨床で使用可能になって久しい。本稿では,エリスロポエチンerythropoietin(EPO)製剤,顆粒球コロニー刺激因子granulocyte colony-stimulating factor(G-CSF)製剤,トロンボポエチンthrombopoietin(TPO)受容体作動薬(TPO-RA)に関して,これまでに積み重ねられた国内外の臨床成績と,それをもとに作成された各種ガイドラインを紹介する。主治医が造血因子製剤について十分な知識と経験を有し,かつ患者ごとに適切な病態把握をすることにより,医学的,倫理的,経済的に適正な使用が可能になる。
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