連載 知らなきゃ損!Hospitalistへの新薬講座・第8回
新しい癌治療薬:免疫チェックポイント阻害薬:ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体ニボルマブ
佐藤 暁幸
1,2
,
八重樫 牧人
1
1亀田総合病院 総合内科
2いすみ医療センター 内科
pp.418-424
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900176
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毎年数多くの新薬が認可されている。例えば,日本で新規適応追加含め2013年度は138品目,2014年度は119品目,2015年度は115品目が認可されており,そのなかには,今までの治療を変える革命的な薬から,代替薬がすでに存在するものもある。守備範囲が広いホスピタリストにとって新規薬剤をすべて把握するのは困難である。そこで,皆さんに治療の選択肢を増やしていただきたいと,“ホスピタリストに是非知っておいてほしい!”,治療戦略を変える,ここ2〜3年で承認された新薬を毎回1,2個取り上げ,バイアスがかかった情報ではなく,関連するエビデンスを吟味した情報を提供する。
第8回では,新しい癌治療薬として期待されている免疫チェックポイント阻害薬,ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体のニボルマブを紹介する。我々ホスピタリストは直接使用することはないかもしれないが,ニボルマブを投与されている患者の有害事象やワクチン接種で担当するかもしれない。少しでも皆さんの参考になればと思う。
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