特集 他科の知識1
泌尿器科の知識
【コラム】入院患者で偶然,腎臓に腫瘤を発見したら—多彩な画像所見をどう判断するか
田﨑 正行
1
,
冨田 善彦
1
Masayuki TASAKI
1
,
Yoshihiko TOMITA
1
1新潟大学医歯学総合研究科 腎泌尿器病態学分野
pp.858-862
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900079
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腎臓の良性腫瘍には,腎囊胞や腎血管筋脂肪腫angiomyolipoma(AML)などがあり,悪性腫瘍では腎細胞癌および腎盂癌が主なものである。近年,腎腫瘍は,検診での超音波や他科でのCTにより偶然発見されることが圧倒的に多くなった。腎腫瘍を発見した際に,良・悪性の判断だけでなく,進行が速い可能性がある腎癌症例を見極めることも重要である。腎腫瘍の画像所見は組織型によって異なり多彩であるが,各腫瘍の病理学的特徴を理解していれば,画像所見から組織型まで推測することが可能である。
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