特集 他科の知識1
泌尿器科の知識
3.血尿の鑑別—尿路悪性腫瘍までを念頭に,効率よく適正にスクリーニングする
土屋 朋大
1
Tomohiro TSUCHIYA
1
1岐阜大学医学部附属病院 泌尿器科
pp.849-856
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900078
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血尿とは尿中に赤血球が混入した状態であり,腎・泌尿器科系疾患の診断・治療のために重要な症候の1つである。日本では学校検尿,住民健診,職場健診などが広く整備されており,症状を伴わず検尿で発見される血尿(無症候性血尿)の患者が,精査のために数多く病院に訪れる。無症候であっても,尿路悪性腫瘍を含めた泌尿器系疾患や,末期腎不全に至る内科的腎疾患に起因することもあり,効率よく適正にこれらをスクリーニングすることが非常に重要となる。
本稿では血尿の診断の進め方について概説する。
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