特集 呼吸器疾患2
8.肺高血圧症—診断の基本ステップとマネジメントの戦略
江原 淳
1
Jun EHARA
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター 総合内科/呼吸器内科
pp.349-363
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3103900051
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肺高血圧をきたす疾患は多岐にわたり,一言で肺高血圧症といっても,その原因,病態はさまざまである。定義・分類が複雑なため,ともすれば「専門家が診る病変」として敬遠されがちであるが,二次性のものを含めると,日常臨床でしばしば遭遇する疾患である。また近年,ガイドラインの変更や新規肺血管拡張薬の有効性に関する報告もあり,これらをふまえた知識の整理が必要である。
本稿では,肺高血圧症の分類から診断,マネジメントまで,現段階での情報を整理しつつ基本的な考え方やポイントについて解説する。
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